８日目となる６月２５日（金）は、まずはお昼過ぎに豊田市にあります【名古屋グランパスエイト】を訪れ、育成部の指導者の方々にご挨拶をした後、ユースとトップチームの施設をそれぞれ見せて頂きました。
さすがにJリーグでも有数のトップクラブだけあって、トップチーム用に天然芝コート１面（＋アルファ）とトレーニング機器などが充実したクラブハウス（HPリンクでご紹介させて頂いている、プロ・ホペイロの松浦さんの仕事場も見学させて頂きました）、またユースやジュニアチーム用に天然芝コート１面と人工芝コート２面と、サッカーに集中できる素晴らしく環境が整っておりました。それにしても、こう見てみると、『J-Dream』の子供たちがトレーニングしているRKAVICの施設も、日本のトップチームと肩を並べるくらいの素晴らしい環境であることが分かりますね。
その後、高速に乗り、車で１時間３０分ほどかけて、豊橋市にあります豊橋市立福岡小学校に場所を移し、【セントラル豊橋】というクラブチームの中学生チームに指導を行いました。
場所 ： 豊橋市立福岡小学校 運動場
時間 ： １８時００分 〜 ２０時００分
対象チーム ： セントラル豊橋 中学生チーム ２０名
トレーニングテーマ ：
ハーフウェーラインを超えてからのビルドアップからチャンスメイクまで
トレーニングメニュー ：
１） ４対４（GKなし） ミニゲーム 【５０ｍｘ３０ｍ ＊ミニコーンにてゴール作成＊】
２対２（GKなし） ミニゲーム 【１０ｍｘ１０ｍ ＊ラインゴール＊】
＊ ４対４を２グループ、２対２を１グループで分かれて、交代でトレーニングを
行いました ＊
３）５対５（守備側だけGKあり） ゲーム 【７０ｍｘ５０ｍ】
＊ 攻撃：２−２−１、 守備：１−１−２−１ ＊
ブラジルスタイルを取り入れているこのチームは、ボールと自分の個人技（ボールハンドリング）と、更には１対１の局面で敵をひとりかわす能力には抜群に長けており、一見攻撃には何も問題がないように見えるが、ボールを持つと視野を相手ひとりまでしか広げることができず、味方や敵が複数人になった時、ドリブルが良いのか（スピードやコース）パスが良いのか（コースやタイミング）を選手自身が状況に合わせて判断することができず、ハーフウェーラインを超えてからはなかなかビルドアップがうまくいかない、そのためバイタルエリアまでなかなかボールを運ぶことができず、得点をあげることができないというのが明らかであった。
そのため、まずは４対４のトレーニングの中で、これまでどおり正しいボールの進め方を、併せて守備ブロックの作り方を説明し、守備を良くすることで攻撃時により良い判断が求められる状況下の中でトレーニングを行い、ビルドアップの最大の目的はチームで協力してボールを相手ゴールまで運ぶこと、そのためにはできるだけ早くFWへボールを入れることを意識させた。
その後、より１１対１１のゲームに近づけるため、５対５の守備側だけGKをつけた、攻撃側のフィールドプレーヤーがひとり多い状況の中でトレーニングを実施。４対４という同数のトレーニングでは、まだまだ相手プレッシャーがかかると視野が下がり、状況に関係なくドリブルを選択してしまう選手が多かったが、このトレーニングだと攻撃側の最終ラインが相手FW１人に対して常に１人多い状況なので、選手にドリブルかパスか判断が生まれ、優先順位を伴った正しいボールの進め方と、進められないときの次の選択肢を自分自身で判断・選択することをトレーニングすることができ、明らかにビルドアップがスムーズに行われるようになり、また得点を多く上げることが出来るようになりました。 |
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